PtoPソフトウエアを手がける米BitTorrentは,第20回目を迎える音楽祭「South by Southwest(SXSW)Music and Media Conference」と第13回目となる映画祭「同Film Conference and Festival」の協賛企業になることを明らかにした。同社が米国時間2月21日に発表した。同社が同イベントにおいてソフトウエアとサービスを提供するのは2年目となる。

 両イベントは,米テキサス州オースチンにて3月10~19日まで開催されるもの。SXSWとBitTorrent社は,参加するアーティストの音楽や映画の予告編をパッケージにして無料でダウンロードできるようにする。同社のPtoPパブリッシング・ツールにより,ユーザーはSXSWに参加する数百組のアーティストによる楽曲のファイルを迅速にダウンロードできるようになるという。また,SXSWは映画祭に出展が予定される映画の予告編コレクションも提供する。

 SXSWのCTO(最高技術責任者)であるScott Wilcox氏は,「世界のSXSWファンに向けて,インターネットでこれほど巨大なデジタル・ファイルを配信するのに必要な帯域幅を考えると,BitTorrentなしでは効率的に行なうことはできないだろう」とコメントしている。

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