米Gartnerが,世界半導体市場に関する調査結果を米国時間2月16日に発表した。それによると,2006年における売上高は2577億ドルに達し,2005年の2353億ドルに比べ9.5%増えるという。2007年に前年比7%成長し,2008年にピークに達する見込み。ちなみに2005年の成長率は7%増だった。

 Gartner社は「世界半導体市場の状況は徐々に改善している。依然として慎重な見方はあるものの,2008年まで小幅な成長が続くだろう」と述べる。「半導体デバイスの供給が抑えられつつあり,2005年にみられた平均価格の引き下げ圧力は和らいだ。市場引き締めの兆候として,数カ月後にリード・タイムの長期化が起こる」(Gartner社半導体調査グループ部門調査担当副社長のAndrew Norwood氏)

 Gartner社Dataquestが半導体在庫の状況を調べたところ,半導体サプライ・チェーンの在庫レベルが2005年第4四半期に減ったという。「在庫レベルの減少は,将来需要を期待する在庫積み増しに対応するための生産増加につながることが一般的だ。ただし,工場稼働率が高い状況で生産量を増やすには,設備投資を増加する必要がある。当社が2005年12月に発表した市場予測では,2006年に設備投資額が大幅に増え,前年比10%増になると予測している」(Norwood氏)

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