米Sun Microsystemsは米国時間2月14日,UltraSPARCプロセサの命令セット・アーキテクチャ仕様「UltraSPARC Architecture 2005」と「HyperVisor API」仕様の公開を発表した。Linux,BSD,その他のOS,ミドルウエア,アプリケーションのUltraSPARC T1アーキテクチャへの移植支援を狙う。

 これらの技術情報は,同社のUltraSPARCプロセサの関連技術をオープンソースとして公開する取り組み「OpenSPARC Initiative」を通じて公開される。ドキュメントは,opensparc.netから無料で入手できる。

 同社は,LinuxをCoolThreadsアーキテクチャにポートするために必要な情報を開発コミュニティに提供することにより,同チップのマルチスレッド化技術「CoolThreads」の活用促進を支援すると説明している。また,仕様の公開を通じてUltraSPARC T1プロセサをベースとするオープンソース・ソフトウエアの開発が促進されることを期待する。

 同日,同社は通信業界向けブレード・サーバー「Netra Advanced Telecom Computer Architecture(ATCA)」とラック・サーバーの新モデルでUltraSPARC T1プロセサを導入する予定も明らかにしている。新版は同年後半にリリースが予定されている。

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