フィンランドのNokiaはUMA(unlicensed mobile access)仕様を採用した携帯電話機「Nokia 6136」を,スペインのバルセロナで開催中の「3GSM World Congress 2006」で現地時間2月13日に発表した。GSM携帯電話ネットワークと無線LANのあいだで音声およびデータ接続のシームレスな自動切り替えを実現する。
Nokia 6136は1.3Mピクセルのカメラを内蔵した折りたたみ式で,4バンドGSM(850/900/1800/1900MHz)に対応する。microSDカード用拡張スロットのほか,音声品質とデータの処理能力を向上するDARP (Downlink Advanced Receiver Performance) 技術を備える。2006年第2四半期より提供を開始する予定。米メディア(InfoWorld)によると,価格は275ユーロ。
フランスのOrangeが,Nokia 6136を最初に導入する携帯通信事業者の1社となる。
Nokia社Mobile Phones部門担当ジェネラル・マネージャ兼執行副社長のKai Oistamo氏は,「Nokia 6136は,携帯電話ネットワークとIPベース・ネットワークの強みを合体させた機種だ」と説明する。「各種GSM帯域と屋内で便利な無線LANを移動しながらシームレスな通信が行え,あらゆる利用環境に対応できる」(同氏)。
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