米Microsoftは,モバイル向け検索技術を手がけるフランスのMotionBridgeを買収した。同社がスペインで開催中の3GSM World Congress 2006において現地時間2月13日に発表した。買収を通じてインターネット・ベースのサービス「Windows Live」の機能拡充を狙う。買収金額は明らかにされていない。

 MotionBridge社は,欧州と北米の大手携帯電話事業者にモバイル向け検索機能を提供している。エンドユーザーは,これらの通信事業者との契約を通じて同社の検索機能を利用している。

 Microsoft社MSN副社長のChristopher Payne氏は,「さまざまなデバイスを通じて個人や企業がシームレスに豊富な情報を利用できるようにするというWindows Liveの構想において,新しいモバイル検索の分野は戦略的に重要である」とコメントしている。

 買収によりMicrosoft社は,MotionBridge社の技術を獲得するとともに既存の契約を引き継ぐ。同社の技術は米Sprint Nextel,英O2,仏Orangeといった携帯電話事業者が採用しており,Microsoft社は引き続き現行のサービスを提供する。

 Microsoft社は,Windows Liveの一部としてモバイル検索機能の提供に向けて準備を進めている。両社の検索チームは,Microsoft社の地域情報やWeb検索といったモバイル検索機能にMotionBridge社の技術を組み合わせて機能強化を図る予定。

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