米Sun Microsystemsが,サーバー向けJavaシステム「Sun Java Enterprise System(Java ES)」用のコンポジット・アプリケーション・プラットフォーム「Sun Java Composite Application Platform Suite(Java CAPS)」を米国時間2月9日に発表した。4個のスイート製品を含み,サービス指向アーキテクチャ(SOA)やWeb 2.0に対応するサービスを構築できるという。

 Java CAPSは,先ごろ買収した米SeeBeyond Technologyのコンポジット・アプリケーション構築ソフトウエア「ICAN Suite」と,Sun社のアプリケーション・サーバー「Java System Application Server」を組み合わせ開発したSOAインフラ。購買,見積もり,棚卸し,価格承認といったさまざまなビジネス・プロセスを自動化できる。「ほとんどコーディングをすることなく,SOA/Web 2.0対応サービスの開発や導入が既存のソフトウエアなどを活用して従来より迅速かつ低コストに行える」(Sun社ソフトウエア担当上級副社長のJohn Loiacono氏)

 既存のスイート製品「Sun Java Application Platform Suite」「Sun Java Web Infrastructure Suite」と,新しいスイート製品「Sun Java B2B Suite 」「Sun Java ESB Suite 」で構成する。各スイートは1ユーザー当たり年額50ドルで個別に利用できる。Java CAPSをまとめて利用する場合の料金は,1ユーザー当たり年額100ドル。

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