米Lucent Technologiesと米Riverstone Networksは,Lucent社によるRiverstone社のネットワーク事業関連資産の買収に向け最終合意に達した。Lucent社が米国時間2月7日に明らかにしたもの。Lucent社はRiverstone社に1億7000万ドルを現金で支払う。手続きは2006年半ばまでに完了する見込み。

 Riverstone社は,通信事業者向けL3スイッチのメーカー。現在Lucent社は,世界各地のサービス・プロバイダに対してRiverstone社製品の再販を行っている。なおRiverstone社は,米連邦破産法11条(日本の会社更生法に相当)を申請する予定だ。

 買収の対象には,Riverstone社の製品,知的財産,一部の契約と売掛金,長期有形資産,買掛金,一部の未払い債務を含む。400人の全従業員はLucent社に移る。「この買収は,当社の大規模Ethernetソリューション提供能力の強化につながる。次世代の通信事業者向けEthernet製品の開発も加速できる」(Lucent社マルチメディア・ネットワーク・ソリューション担当社長のKen Wirth氏)。

◎関連記事
米Lucentの2005年10~12月期決算,売上高減少で赤字に転落
米Lucent,2006年1Qの不振で通期業績予測を下方修正
Ethernet関連の団体「Ethernet Alliance」が発足,「すべてのIEEE802技術が活動対象」
「世界の企業向け通信/データ通信機器市場,2008年までに39%成長」,米Infonetics Research
「都市型Ethernet装置の世界市場,2009年まで年平均26%で成長」,米IDCの調査
「05年Q1のサービス・プロバイダ向けルーター/スイッチ市場,IPルーターが好調」,米調査
「2010年の世界通信市場は対2004年比2倍の2820億ドル規模」,アイルランド調査
「04年Q4企業向けルーター世界市場,前期比2%減収だが出荷台数は8%増」,米調査

[発表資料へ]