米Borland Softwareは米国時間2月8日,ソフトウエアの品質管理とテストを手がける米Segue Softwareを買収することで,両社が合意に達したと発表した。Borland社はSegue社の株式1株につき8.67ドルを現金で支払う。買収総額は約1億ドルになる見通し。Borland社は,Segue社株式の合計約21.5%を所有する株主と,本買収への賛成投票に合意する議決権拘束契約を結んでおり,買収手続きは2006年第2四半期に完了する予定。

 またBorland社は,IDE(統合開発環境)関連事業の売却先を探していることを明らかにした。同社のIDE関連製品としては,Developer StudioやJBuilderなどがある。同社はSegue社の買収とIDE事業の売却を,「アプリケーション・ライフサイクル管理(ALM)分野に注力するため」と説明している。「企業が,ソフトウエア配布に関するビジネス・プロセスをより容易に予測/管理できるようにする」(同社)。

 米IDCの調査によると,ALM市場は2004年から2009年まで年平均9.2%で成長し,33億ドル規模に達する見通しである(米メディア)。

 このほか,Borland社は同日,2005年第4四半期の決算を発表した。売上高は7100万ドルで,GAAP(会計原則)ベースの純損失は960万ドル(1株当たり損失は13セント)だった。非GAAPベースの純損失は420万ドル(1株当たり損失は5セント)。なお同社は,2006年第1四半期の売上高を6500万ドル~6700万ドルの範囲と予測している。

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