米Googleは,同社の検索エンジン「Google」の検索対象から,ドイツBMWのWebサイト「BMW.de」を削除した。Google社エンジニアのMatt Cutts氏が米国時間2月4日に自身のブログで明らかにしたもの。Cutts氏はその理由について,「BMW社のWebサイトがSEO(検索エンジン最適化)に関する規則に違反したため」と説明している。

 Google検索エンジンの巡回ソフトがBMW社のページを訪れた時は,検索キーワードとして利用されやすい「neuwagen」(ドイツ語で新車)を多用したテキスト主体のページだった。しかし,ユーザーのブラウザではJavaScriptによって,多数の画像を掲載した別のページにリダイレクトされるようになっていた。

 「これは『ユーザーを欺いたり,ユーザーに表示するのと異なるコンテンツを,検索エンジンに提示してはならない』という当社のガイドラインに違反する」(同氏)。

 同氏によると,ガイドラインに違反しているいくつかのページは既に削除されているが,BMW社のWebサイトが再び検索結果に表示されるには,同社が検索対象となるための再申請を行ってからになると述べている。

 また同氏は,リコーのドイツのサイトも同様の理由から近日中に削除する予定であると述べ,今後も英語以外のWebサイトにおいて過剰なSEOを取り締まる意向を明らかにした。

◎関連記事
「SEOベンダーを利用すれどもSEOに失敗している企業は64%」,米調査
ユニークユーザー350万人達成の裏にSEOあり
検索結果で上位に入り,サイトのアクセス増を狙う---「SEO」を実践する企業が増加,Webページやサイト構成を最適化
売り上げ増やす検索キーワードが見つかる?---Webサイト向けに新種のASP,検索エンジン経由の成約率を算出
<ポストGooglecを狙う技術(上):IT Pro
米Google,Web解析サービス「Google Analytics」の無償提供を開始
「2005年7月の米国検索エンジン・ランキング,『Google』が引き続き首位」,米調査
「検索エンジンで最も人気が高いのは『Google』,しかし広告効果は低い」,米調査