カナダResearch In Motion(RIM)と米NTPのあいだで争われている特許侵害訴訟において,米特許商標局(USPTO)は再審理の結果NTP社の特許を無効と判断した。RIM社が現地時間2月1日に明らかにしたもの。
問題の特許の米国特許番号は「6,317,592」。タイトルは「Electronic mail system with RF communications to mobile processors」。無線接続経由で電子メールをやりとりする通信手法に関係する。1999年12月6日に申請し,2001年11月13日に成立した。665件のクレームから成る。
USPTOの再審理により,同特許の全クレームが無効となった。「NTP社がこれまで再審査を要求した8件の特許は,すべて無効と判断されてきた」(RIM社)。
この特許は,米連邦裁判所が2005年8月にRIM社による特許侵害を認めたクレーム7件のうち,5件を含んでいる。
◎関連記事
■加RIMと米NTPの特許訴訟,米最高裁がRIM社の審理一時中断の訴えを棄却
■「当社による不正利用を主張する米NTPの特許,米特許商標局が有効性を棄却」,加RIM
■加RIMが特許侵害訴訟で敗訴,控訴する意向を表明
■米Eatoni,BlackBerry 7100のキーボードをめぐりカナダのRIMを提訴
■加RIMと米Good Technologyが和解,ライセンス契約を締結
■米Microsoft,リモート・アクセス技術の特許侵害で訴えられる
■「2009年の世界モバイル・ワーカー数は8億5000万人超,全就労者の4分の1以上」,米調査
■「大企業による無線アプリ支出は10億ドル超規模,ただし既存サービスの満足度は低い」,米調査
[発表資料へ]