米Adobe Systemsは米国時間2月1日,Flashアプリケーション開発/運用向けソフトウエア製品「Flex 2.0」のベータ版を発表した。Adobe社は,「次世代Webアプリケーションの開発を支援する製品ライン」と述べており,同社Webサイトからダウンロードできる。

 ベータ版の主な構成内容は以下の通り。

・Flash Player 8.5:クライアント用ランタイム・ソフト
・Flex Framework 2.0:プログラミング・モデルおよびコンポーネント・ライブラリ
・Flex Builder 2.0:Elipseベースの統合開発環境
・Flex Enterprise Services 2.0:データを多用するWebアプリケーション開発と,サービス志向インフラとの連携を支援する基本データ・サービスとオープンなアダプタ・アーキテクチャ
・Flex Charting Components 2.0:データ視覚化のためのコンポーネント

 Flex 2.0の正式版は2006年前半にリリースする予定。同フレームワークの普及を図るために,Flexソフトウエア開発キット(SDK)ではFlex Frameworkを無償で提供する。また,Flex Enterprise Services 2.0の機能限定版も無償で提供する。Flex Builder 2.0は1000ドル未満になる予定。

 またFlex Enterprise Services 2.0に関しては新たなライセンス体系を導入し,企業向けライセンスのほか,1CPU,1プロジェクト当たりの料金も設定する。
 
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