米Microsoftは,統合型コミュニケーション部門(UCG:Unified Communications Group)の設立を米国時間1月30日に発表した。UCGは,Exchange部門とリアルタイム・コラボレーション(RTC)部門を合併したもの。新部門の設立により,ビジネス・アプリケーションとプロセスをシームレスに統合する企業向けコミュニケーション製品の開発と提供の促進を狙う。

 同社によれば,電子メール,インスタント・メッセージング(IM),VoIP,音声/ビデオ/Web会議の利用が急増し,これらすべての手段を使ってシームレスに通信できる統合型のコミュニケーションを求める顧客の声が高まっていた。この要望に迅速に対応するために,新部門の設立に至ったと説明している。

 新部門は,Business Division下に置かれ,現RTC部門の副社長であるAnoop Gupta氏が率いる。Gupta氏によれば,「Exchange 12」のアップデート版は,現在ベータ・テストが行なわれている。最終版は2006年末,または2007年初旬にリリースされる予定。また,「Speech Server 2007」も2006年後半にリリースが予定されている。RTC製品の開発も計画通り進んでおり,「Office 12」の一部として提供されるという。

◎関連記事
米Microsoft,「Office 12」でPDFをネイティブ・サポート
米Microsoft,「Exchange 12」初のベータ版を提供
米Microsoftが3部門制に組織再編,Windows幹部が2006会計年度末に退社へ
米Microsoft,コール・センター技術の米Unveilから資産を買収
米ScanSoft,米Nuanceをおよそ2億2100万ドルで買収することで最終的に合意

発表資料へ