米Googleは米国時間1月30日に,Web検索ツールバー「Google Toolbar」(ベータ版)の最新版を発表した。検索機能を強化したほか,カスタマイズや共有のための新機能を提供する。

 新たなカスタム機能「Custom Buttons」により,ユーザーはどのWebサイトにいても直接検索を実行したり,通知を受け取ったりといった作業が簡単にできる。例えば関心のあるニュースを検索してトップ・ニュースを収集・表示するボタンをツールバーに追加しておけば,いつでもGoogle Toolbarからすぐにニュースをチェックできる。

 ユーザー自身でカスタム・ボタンを作成できるほか,Google社が提供する「Button Gallery」から気に入ったものを選んでインストールしてもよい。APIを利用すれば,コンテンツ発行者は自身のWebサイト向けの高度なカスタム・ボタンを作成できる。

 また,オンライン・ブックマーク機能では,ブックマーク項目を「Google Account」に保存するので,家庭や職場のいずれのコンピュータからでもブックマークにアクセスし,整理することが可能。Webページのコンテンツをインターネット・メール・サービス「Gmail」やショート・メッセージング・サービス(SMS),ブログなどで簡単に送信・共有できるようにしたほか,検索キーワード入力中の候補言語提示機能やスペル・チェック機能を強化した。

 さらに同社は,Google Toolbarの企業向けバージョン「Google Toolbar for Enterprise」(ベータ版)も発表した。Google Toolbar最新版の機能に加え,アクセス管理のためのグループ・ポリシー機能や,カスタム設定済みツールバーの社内および部内インストールを簡素化する「Microsoft System Installer」機能を備える。Google Toolbar最新版とGoogle Toolbar for Enterpriseは同社Webサイトで公開している。Windows XPで動作し,Internet Explorerのバージョン6.0以降に対応する。現在は英語版のみだが,3月末までに16カ国語以上をサポートする予定。

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