フランスのFrSIRTは,米Computer Associates(CA)が複数の製品に組み込んでいる「iGateway」コンポーネントにセキュリティ・ホールが見つかったとして,現地時間1月24日に勧告を発表した。

 iGatewayには,バッファ・オーバーフローのぜい弱性が存在しており,システムを乗っ取られる可能性があるという。この問題の影響を受けるのは,iGateway 4.0.051230以前のバージョン。FrSIRTはこの問題の危険度を,もっとも高い「深刻(critical)」としている。

 FrSIRTによれば,Content-Lengthにマイナスの数値を入れたHTTPヘッダーがTCP5250番ポートに送られた場合,適切に処理できずバッファ・オーバーフローが発生するという。Windowsプラットフォーム上でこれらのコンポーネントを利用している場合,このぜい弱性を攻撃してシステムが乗っ取られる可能性がある。また,AIX,HP-UX,Linux Intel,Solarisといった他のプラットフォーム上でもDoS攻撃を仕掛けられる可能性があるという。

 iGatewayは,バックアップ・ソフトウエアの「BrightStor」,セキュリティの「eTrust」,管理ソフトウエアの「Unicenter」といったCA社製品に含まれるコンポーネント。CA社は,問題を修正したアップデート版(4.0.051230)を同社FTPサイトより提供している。

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