フランスBull,富士通,Fujitsu Siemens Computers社,日立製作所,米Hewlett-Packard(HP),米Intel,NEC,米Silicon Graphics(SGI),米Unisysの9社は,Itaniumプロセサのミッション・クリティカル分野への普及を目指し,2010年までに合計100億ドルの資金を投入する。Itaniumサーバー向けソフトウエアの開発促進を図る業界団体Itanium Solutions Allianceが,米国時間1月26日に明らかにしたもの。

 Itanium Solutions Allianceは,Itanium対応ソリューションの開発支援を目的に,9社が2005年9月に設立した。開発者向け会議の開催や技術支援といった活動を展開している。米Microsoft,米Novell,米Oracle,米Red Hatなどもメンバーである。

 9社は100億ドルの資金を,研究,開発,設備投資,販売/マーケティング,独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)向け活動に割り当てる。

 米メディア(CNET News.com)によると,Intel社のハイエンド・プロセサであるItaniumは当初サーバー市場での置き換えを狙っていたが,リリースの遅延,初期のパフォーマンス問題,ソフトウエアの非互換など,普及を阻む大きな障害が発生していた。Itanium初のデュアル・コア・プロセサ「Montecito」(開発コード名)の出荷予定は当初2005年だったが,2006年中盤に延期されたという。

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