米IBMは米国時間1月23日に,「Workplace」コラボレーション向け製品の新版を発表した。クロスプラットフォーム対応や標準サポートの強化を図っており,「ポータル・サイト構築ソフト『WebSphere Portal』とともに,当社のサービス指向アーキテクチャ(SOA)戦略を推進する製品」(同社)である。

 今回発表したのはコミュニケーション/コラボレーション・ツール「Workplace Collaboration Services 2.6」,サーバー管理型デスクトップ・クライアント「Workplace Managed Client 2.6」,電子申請用ソフトウエア「Workplace Forms 2.6」,ソフトウエア開発ツール「Workplace Designer 2.6」。

 Workplace Collaboration Services 2.6は,電子メール,カレンダ,インスタント・メッセージング(IM),eラーニング,Web会議,ドキュメント/Webコンテンツ管理といった機能を提供する。ドキュメント検索エンジンを強化し,OpenDocument Format(ODF)をサポートする。iCal対応により「Lotus Notes」とカレンダ機能の連携を図ったほか,「Lotus Sametime」とのやりとりを実現するためのIMゲートウエイを追加。クロスプラットフォーム対応を拡充した。

 その他の製品の主な強化内容は以下の通り。

・Workplace Managed Client 2.6:ODFサポート,Linuxデスクトップ向けLotus Notesプラグインなどを追加した。

・Workplace Forms 2.6:XFormsをサポートし,対応OSおよび言語を拡大した。

・Workplace Designer 2.6:Lotus Domino開発者の使い勝手を向上する各種機能を備える。Java,XML,JavaScript技術を用いて,支出報告,ディスカッション・フォーラム,ブログ,チーム作業などの機能を構築可能。

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