米IDCが,米国における企業向けサーバー市場に関する調査結果を米国時間1月19日に発表した。ユーザーの業種別にみると,いずれの業種も「導入金額に対してどれだけのメリットが得られるか」を主要ベンダー選定の重要条件に挙げているという。特に製造/サービス/医療業界ではその傾向が強い。

 「処理性能の高さ」も主要な条件の一つに挙げられている。これについては,金融サービスおよび流通業界が重要視している。

 ベンダー別の顧客満足度は,全体では米IBMと米Dellが高い。メーカー/資源/流通/医療業界では米Hewlett-Packard(HP)を,金融/インフラ/公共サービス業界では米Sun Microsystemsを評価する声が多かった。

 そのほかの主な調査結果は以下の通り。

・主要ベンダーとしてDell社またはHP社を選んだユーザーは,「導入金額に対してどれだけのメリットが得られるか」を重要条件に挙げた

・主要ベンダーとしてSun社を選んだユーザーは,「システムの可用性」を求める声が最も多く,以下,「処理性能」と「機能」が続いた

・IBM社の顧客満足度が最も高かった業種は,医療サービスおよびインフラ・サービスだった

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