米AMDは米国時間1月18日に,2005年第4四半期の決算を発表した。売上高は過去最高の18億4000万ドルを記録。前年同期の12億6000万ドルから45%増加,前期の15億2000万ドルから21%増加した。

 純利益は9600万ドル(1株あたり21セント)で,前年同期の純損失3000万ドルから420%の増益で黒字転換。前期の7600万ドルからも26%の増益となった。

 同期は,12月にAMD社と富士通のフラッシュメモリ・ベンチャー企業であるSpansion社が新規株式公開(IPO)を実施。その結果,同社の持分が37.9%に低下したことに関連し,1億1000万ドル(1株あたり24セント)の費用を計上した。この費用を除いた純利益は2億500万ドル(同45セント)だった。

 通年の売上高も過去最高を記録し,前年から17%増の58億5000万ドル。純利益は1億6500万ドルで1株あたりの利益は40セントだった。

 同社CFOのRobert J. Rivet氏は,「サーバー,デスクトップ,モバイル製品ラインで引き続き市場シェアが拡大しているのを受け,同期は成長速度が加速した」とコメントしている。

 同社は,2006年第1四半期の見通しも明らかにしている。それによれば,季節的な要因により,来期の売上高は前期比で横ばいか小幅減になると予測している。

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