Analysys Internationalの発表資料より引用
Analysys Internationalの発表資料より引用
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 中国のAnalysys Internationalが,中国の液晶ディスプレイ(LCD)市場に関する調査結果を現地時間1月13日に発表した。それによると,LCD TV市場は引き続き急速に成長しており,同市場が将来的に大型TFT LCDパネルの需要をけん引すると予測される。

 同社によれば,2004年における世界のLCD TV出荷台数の年平均成長率は120%だった。2005年1月~9月にかけて前年同期比100%以上の成長率をみせており,年平均成長率は116%に達している。

 2005年の世界におけるLCD TVの需要は1505万台に達しており,今後4年間で年平均成長率55.8%で拡大すると予想される。LCD TVの需要拡大がLCDパネルの需要の増加をけん引する主な要因になるとみられる。

 調査によれば,LCDパネルの需要は大型サイズの製品に集中している。現在コンシューマ市場では32インチ以上のTVが人気となっているが,第7世代以降のパネル製品ラインが量産体制に入れば,2007年までには37インチ以上の製品が主流になるという。

 LCD TVパネル市場は現在,韓国と台湾の製造業者に独占されている。同社アナリストのZhao Yazhou氏は「中国の大型TFT-LCDパネルの製造は始まったばかりである。中国が製造の中心になるためには,既存技術をコピーするだけでなく,急速に技術革新を進めて製造の中心となる技術を導入する必要がある」とコメントしている。

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