米Mozilla FoundationのオープンソースWebブラウザ「Firefox」,オープンソース・メール・クライアント「Thunderbird」,およびMac OS X用ブラウザ「Camino」を米Intel製プロセサ搭載版「Macintosh」(Intel Mac)に最適化する作業が完了に近づいている。Mozilla Foundationのソフトウエア・エンジニアであるJosh Aas氏がソフトウエア開発計画のためのwikiサイト「mozilla wiki」で明らかにしたもの。

 完了までに,ユニバーサル・バイナリのパッケージング・システム作成,Intel Mac向けtinderboxのセットアップという作業が残っているという。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,「3月後半に予定している『Firefox 1.5.0.2』のアップデートで,『Firefox for Intel Mac OS X』の正式リリースを予定している」(Aas氏)。同氏は「移植は好調に進んでおり,Intel Macでうまく動作するネイティブ・バージョンはある。2件のマイナー修正を行えば正式リリースできる」と述べた。

 修正すべきバグには,FlashプラグインとFirefoxが適切に動作しないという問題が含まれており,米Macromediaも解決に取り組んでいるという。

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[mozilla wikiサイト]