米Lucent Technologiesは米国時間1月13日に,2006会計年度通期(2005年10月~2006年9月)における業績予測の下方修正を発表した。同社はこれまで「前年度と比べ5%前後の増収」と予測していたが,ほぼ横ばいか5%未満の増収にとどまる見通しという。

 2006会計年度第1四半期(2005年10~12月)の売上高は20億5000万ドルとなり,前期の24億3000万ドルから減少する見込みだ。同社は「米国およびカナダの販売不振が主な要因」と説明しており,「第1四半期の業績と今後3四半期の見通しについて再検討した結果,現時点で通期業績予測を修正することが慎重な対策だと判断した」という。

 ちなみに米メディアの報道(internetnews.com)によると,米Thomson First Callのアナリストが予測していたLucentの第1四半期売上高は24億4000万ドルだった。

 ただしLucentは,「2006会計年度後半は,前半より大幅な成長が期待できる」と説明する。「この後退を一時的なものと考え,2006会計年度の残りの期間ではるかに成長すると確信している」(同社会長兼CEOのPatricia Russo氏)

 また同社は,現CFOのFrank D'Amelio氏をCOOに任命したことも,同日明らかにした。D'Amelio氏は,後任のCFOが決定するまで両職を兼任する。

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[発表資料(1)]
[発表資料(2)]