IT人材雇用の業界団体であるNational Association of Computer Consultant Businesses(NACCB)は,2005年における米国のIT雇用に関する調査結果を発表した。それによると,昨年のIT雇用者数は352万7700人に達し,2001年末と同レベルに回復したという。2001年末のIT雇用者数は352万7100人だった。

 2001年末は,景気後退が終わりを告げ,経済の拡大が始まっていたが,IT雇用は引き続き衰退していた。しかし2004年には著しい雇用回復をみせ,2005年は2001年のレベルに戻った。

 NACCBは,2005年後期に前期より雇用が伸びていることから,2006年も雇用が拡大するとみている。NACCBのCEOを務めるMark Roberts氏によると,「IT人材雇用会社は,企業のIT職のニーズが高まっているというと報告している」。


●IT雇用者数の推移
   年  IT雇用者数
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   2001 352万7100人
   2002 333万9500人
   2003 336万9300人
   2004 352万2900人
   2005 352万7700人
         (出典:NACCB)

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