ストレージ・メディアを手掛ける米Imationは,次世代光ディスク規格である「HD DVD」と「Blu-ray Disc(BD)」対応ディスクの製造規模を拡大したと,米国時間1月11日に明らかにした。2006年初旬に製品発表を予定している。

 Imation社は,BDの規格策定や普及促進に取り組む団体「Blu-ray Disc Association(BDA)」とHD DVD規格を策定する「DVD Forum」の両方にメンバーとして参加しており,2005年には最新の大容量光ディスクの研究開発と製造設備に1000万ドル以上を投資している。 トラックピッチが425ナノメータ未満の光メディアの製造では,独自のリバース・マスタリングとスタンピング技術を採用している。また,書き換え可能ディスクには,ゲルマニウム,アンチモン,テルリウムを材料とする薄膜のストレージ層を採用する。

 同社は,年内にBD規格で容量が1層で25Gバイト,2層で50Gバイトの「BD-RE」「BDR」ディスクの提供を予定。また,HD DVD規格では,1層で15Gバイト,2層で30Gバイトの「HD DVD-R」「HD DVD-RW」ディスクを提供する。これらのディスクは,メーカーによるBDおよびHD DVD規格に対応するプレーヤやレコーダ製品の市場投入に合わせて,2006年前半に提供が開始される見通し。

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