米Intelは,Intel社製プロセッサを搭載したMacintosh向けのソフトウエア開発ツール(ベータ版)を公開した。Intel社が米国時間1月11日に明らかにしたもの。FORTRANコンパイラ「Intel Fortran Compiler for Mac OS」とC++コンパイラ「Intel C++ Compiler for Mac OS」のほか,数値演算ライブラリ「Intel Math Kernel Library for Mac OS」,およびマルチメディア用ソフトウエア・ライブラリ「Intel Integrated Performance Primitives for Mac OS」を提供する。

 この開発ツールを利用すると,米Apple Computerが1月10日に発表したIntel社製プロセッサ・ベースのMacintosh用のアプリケーションを開発できる。「デュアルコア・プロセサ技術『Intel Core Duo』を活用し,アプリケーションの性能を最大限引き出せる」(Intel社)。

 同開発ツールは,Apple社の開発環境「Xcode」に組み込んで使う。マルチスレッド・プログラミングの標準仕様であるOpenMPに対応しており,自動的にマルチスレッド化できる。プログラムの並列化も自動的に処理できる。

 また,特別ベータ・プログラムの一環としてWebサイトから同開発ツールは無償ダウンロードできる。今後Intel社は,ソフトウエア最適化,デュアルコア・スレッディング,プラットフォーム移行などに関する情報も公開する。

 なお,正式版の販売は2006年第2四半期に開始する予定。

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