米特許商標局(USPTO)は米国時間1月10日に,2005年における米国特許取得企業のトップ10を発表した。前年に引き続き米IBMが首位を獲得。同社は2005年に2941件(速報値)の特許を取得した。2位はキヤノンで,取得件数は1828件だった。

 IBM社によれば,同社は13年連続で1位を維持しているという。

■2005年の米国特許取得企業トップ10

2005年    2005年の                                 2004年
の順位*   取得件数*   企業名                       の順位
--------------------------------------------------------------
1         2,941       IBM                           1
2         1,828       キヤノン                      3
3         1,797       Hewlett-Packard Development   4
4         1,688       松下電器産業                  2
5         1,641       Samsung Electronics           6
6         1,561       Micron Technology             5
7         1,549       Intel                         7
8         1,271       日立製作所                    8
9         1,258       東芝                          9
10        1,154       富士通                        11
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*2005年のデータは速報値

出典:USPTO

 IBM社は,特許品質の向上を目的とした取り組みを同日発表した。USPTOと協力して特許承認プロセスにおけるオープンなコミュニティ・レビューの実現を目指すほか,オープンソース・ソフトウエア・プロジェクト「Open Source Software as Prior Art」では,プログラマが公開している数百万行のソース・コードを検索可能なシステムを構築する。Open Source Software as Prior Artには,IBM社をはじめ,Linuxの普及促進を目指す非営利団体Open Source Development Lab(OSDL),米Novell,米Red Hat,米VA Softwareのオープンソース・コミュニティSourceForge.netが参加する。

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[発表資料(USPTOのプレス・リリース)]
[発表資料(IBM社のプレス・リリース)]