米JotSpotは,新しいWebサービス「JotSpot Tracker」のベータ版を米国時間1月9日に公開した。同サービスは,ExcelのスプレッドシートをインタラクティブなWebアプリケーションに変換するもの。グループがWeb上で情報の閲覧/編集ができるようになる。

 同サービスは,Excelのスプレッドシートをコピーしてブラウザで開いたJotSpot Trackerに貼り付けるだけで利用できる。ワンクリックでスプレッドシートがインタラクティブなWebサイトに変換される。スプレッドシートのそれぞれの列がwikiページに変換されるため,これまでセルに収まらなかった添付ファイルやメモ,Web上の情報などを追加できるようになっている。変更が加えられたWeb上のデータは,いつでもExcelにエクスポートできる。

 JotSpot Trackerでは,カレンダや地図などを含むデータの閲覧も可能。たとえば,「maps」ビューを利用すれば,スプレッドシート上にある住所を自動的にGoogle Mapsで表示できる。

 JotSpot社では,同サービスの機能を拡張するために,開発者向けにWebデータ・ソースをTrackerに取り込むAPIの提供を予定している。

 同社によれば,スプレッドシートは,チーム・プロジェクトのスケジュール,販売パイプライン,採用活動のトラッキングといった計算を必要としない用途でも幅広く利用されている。スプレッドシートの情報を共有する場合,これまではグループ宛てに電子メールで送信して変更を依頼する方法しかなく,変更が加えられた異なるバージョンが返信されて管理が複雑になるという問題があった。

 JotSpot社CEOのJoe Kraus氏は,「これは,今までにExcelのスプレッドシートに情報を入力して他の人に電子メールで送っていた人のための製品である」とコメントしている。

 JotSpot Trackerは,同日より同社Webサイトからベータ版が公開されている。同年第1四半期の後半に正式なサービス開始が予定されている。

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