米CAと米StoreAge Networking Technologiesは,StoreAge社の仮想化とデータ保護ソリューションの再販に関して提携関係に入った。両社が米国時間1月9日に発表した。CA社は,同社SAN製品の仮想化とデータ保護機能の強化を狙う。

 提携を通じ,CA社は同社のインテリジェントなストレージ管理ソリューション「BrightStor」とともにStoreAge社のクロスプラットフォーム対応の「StoreAge Virtualization Manager(SVM)」アプライアンスとデータ保護ソフトウエアを販売する。SVMは,スタンドアロン製品としても販売される。

 SVMは,SAN内のすべてのストレージに対してシングル・ポイントの管理,仮想ボリューム管理,スナップショット,複製技術を提供する。「BrightStor Storage Resource Manager」と組み合わせることにより,ビジネス価値が低下したデータは動的にコストが低いメディアに移動され,コスト管理とリソース利用の最適化が図れるという。

 また,「BrightStor ARCserve Backup」と組み合わせれば,SANのディスクとテープへのオンライン・バックアップ,ローカル/リモートのデータ・ミラーリング,オンライン・リカバリ,リモート保存といった機能が提供されるため,バックアップとリカバリにかかる時間を短縮できるという。IT管理者は,ビジネス継続性の確保,データ保護コストとデータ損失のリスク縮小が可能になると同社は説明している。

 CA社ストレージ管理事業部門シニア副社長のChris Broderick氏は,「StoreAge社のSANボリューム管理とデータ保護技術をBrightStorソフトウエアとともに提供することにより,顧客は大規模で複雑なストレージ・リソースをより効率的に管理することが可能になる」とコメントしている。

 CA社と同社認定パートナは, StoreAge社製品を最初に北米,欧州,中東,アフリカにおいて再販する。契約により,同社はそれ以外の地域でも販売することが許可されている。

 ちなみに,同社は前年7月に米CaminoSoftから階層型ストレージ管理(HSM)ソフトウエア「Managed Server HSM for Windows」のライセンス供与を受け,同製品を「BrightStor HSM」として提供することを発表している。また,10月にはBrightStorの機能拡充を狙い,企業向けメッセージ管理/アーカイブ・ソフトを手がける米iLumin Software Servicesを買収することも発表している。

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