米Adobe Systemsは米国時間1月9日,デジタル写真のポスト・プロダクション・ツール「Lightroom」のベータ版を公開した。プロ写真家に向けたもので,「タスク・ベースの作業環境により,デジタル写真の取り込み,管理,印刷,プレゼンテーションまで,一切のワークフローを合理化できる」(同社)という。

 Lightroomのベータ版は,Adobe社の「Camera Raw」技術を採用しており,100種以上のカメラに対応する。RAWデータの取り扱いを簡易化したほか,取り込んだ画像を同社の画像ファイル統一仕様「Digital Negative(DNG)」に変換できる。

 また,コントロール・パネルやツールをクリック操作で隠し,編集中の画像だけを画面に表示できる「Lights-Out」モードや,ソフトウエアと出力した写真に自身のブランドを付加できる「Identity Plate」機能を提供する。

 ベータ版の対応OSはMacintosh OSX 10.4.3で,1GHzの「PowerPC G4」プロセサ,768MバイトのRAM,ディスプレイ解像度1024x768を推奨している。同社Adobe Labsサイトでダウンロードできる。

 なお製品版では,Windows環境もサポートする予定。同社は,「ユーザーからのフィードバックを取り入れ,2006年中に製品版をリリースする予定」としている。

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