東芝が,0.85インチ型ハード・ディスク装置(HDD)に垂直磁気記録(PMR)技術を適用すると米国時間1月5日に発表した。1平方インチ当たり200Gビットという記録密度を目指すことで,約10Gバイトの記憶容量を実現可能とみる。2007年に利用可能とする予定。

 0.85インチ型HDDは「世界最小」(同社)で,現在4Gバイトのモデルを販売している。「PMR技術を0.85インチ型HDDに適用することで,例えば携帯電話機を,音楽やビデオ,GPS対応地図といった機能を持つ完全なエンターテインメント/情報機器に変えられる。デジタル音楽プレーヤや携帯用GPSなどの機器の小型化をさらに推進し,記録できる音楽,ビデオ,地図のサイズを増やすこともできる」(同社)

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