米Novellは,オープンソース開発プロジェクトopenSUSE.orgを通じ,SUSE Linux向けの開発フレームワークやツール,リソースを無償提供する。Novell社が米国時間1月4日に明らかにした。2006年の早い時期に提供を開始する予定である。

 同フレームワークは,SUSE Linux上でのアプリケーション開発を支援するためのもの。開発ツールやライブラリのほか,openSUSE.orgプロジェクトへのコード/パッチ寄贈を省力化するためのリソースも提供する。プロジェクトに登録したメンバーには,ビルド用サーバーも用意する。

 openSUSE.orgプロジェクトは,同社が2005年8月に開始したオープンソース活動。SUSE Linuxの最新版isoイメージをリアルタイムで公開している。これまで1300万以上のページ・ビューを記録し,SUSE Linuxのインストール件数は75万件にのぼるという。

 2005年10月6日には,同プロジェクト発足後初のメジャー・バージョンアップとなるLinuxディストリビューション「Novell SUSE Linux 10.0」を無償公開した。

◎関連記事
米Novell,Linuxデスクトップを促進する「Better Desktop」プロジェクトを発表
【Linuxウォッチ】第20回 SUSE Linuxがコミュニティ開発へ移行,最新版がリアルタイムで無償公開に
Novell SUSE Linux 10.0発売,opensuse.orgで無償公開
米NovellがopenSUSE projectを開始,米Red HatのFedoraに対抗
IT Pro 2005年 オープンソース分野の重大ニュース---あらゆる領域に進出,技術革新の最前線に
2005年にWindows対Linuxはどうなったか
オープンソースのFedora Project,ディレクトリ・サーバー「Fedora Directory Server 1.0」を公開
「終わった」どころか,これからLinuxの時代がやってくる

[発表資料へ]