韓国LG Electronics MobileCommと韓国Samsung Electronicsは，米QUALCOMMのモバイル・マルチキャスト技術「FLO Technology」に対応した携帯電話機を，米ラスベガスで開催されるコンシューマ向け電子機器の展示会「2006 International Consumer Electronics Show（CES）」でデモ展示する。QUALCOMM社が米国時間1月4日に明らかにした。
FLO Technologyは，音声や映像などのコンテンツをCDMA網でマルチキャストする技術。ほかのOFDMモバイル・マルチキャストに比べ，高い画質と音質，短いチャネル切り替え時間，受信のしやすさ，少ない消費電力，広い帯域が特徴。CDMA2000 1X／1xEV-DO，およびWCDMAに対応している。
具体的には，最大毎秒30フレームでQVGA（320×240）サイズの動画を20チャンネルまで送れるほか，最大10チャンネルのステレオ音声を配信できる。1日当たり最大で800分のClipcastコンテンツの送信も可能。平均チャネル・スイッチング時間は，バッファを利用しない状態で1.5秒となる。
QUALCOMM社は，100％子会社である米MediaFLO USAを通じ，無線マルチメディア配信サービスを米国で開始する予定だ。FLO Technologyと配信システム「MediaFLO Media Distribution System」を使い，700MHz帯の携帯電話機向けにマルチメディア・コンテンツを提供する。米国全域で2006年第4四半期に利用可能とする予定（関連記事）。
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