家電製品メーカーや大手映画製作会社が米国時間1月4日に,次世代光ディスク規格「Blu-ray Disc(BD)」および「HD DVD」に対応した製品の市場投入について明らかにした。

 パイオニアの米国法人Pioneer Electronicsは,BD対応プレーヤ「BDP-HD1」を6月に出荷開始する。「BD-RE」「BD-R」「BD-ROM」ディスクの再生に対応するほか,「DVD-R」「DVD-RW」「+R」「+RW」「WMV」「DTS-HD」「Dolby Digital」「WMA」「MP3」「LPCM」「JPEG」をサポートする。希望小売価格は1800ドル。

 一方,東芝の米国法人Toshiba Americaの子会社であるToshiba America Consumer Productsは,米国市場向けHD DVD対応プレーヤ「HD-XA1」「HD-A1」の出荷を3月に開始する。米Broadcomのデコーダ・チップを搭載し,価格はHD-XA1が799.99ドル,HD-A1が499.99ドル。また同社は,HD DVD-ROMドライブを搭載した「Qosmio」ノート・パソコンを2006年第1四半期にリリースする。

 ソニーの米国法人Sony Corporation of America(SCA)社の一部門であるSony Pictures Home Entertainment(SPHE)と米Paramount PicturesのParamount Pictures Home Entertainmentは,BD対応ハードウエアの登場に合わせてリリースするDVDコンテンツを発表した。

 SPHE社は「The Fifth Element(フィフス・エレメント)」「Bram Stoker's Dracula(ドラキュラ)」「Desperado(デスペラード)」「For a Few Dollars More(夕陽のガンマン)」「The Guns of Navarone(ナバロンの要塞)」「Robocop(ロボコップ)」「SWAT」など20タイトルを今春より販売する。Paramount Pictures Home Entertainment社はまず「Four Brothers(フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い)」「Sahara(サハラ)」「The Italian Job(ミニミニ大作戦)」「Tomb Raider(トゥームレイダー)」「Sleepy Hollow(スリーピー・ホロウ)」「The Manchurian Candidate(クライシス・オブ・アメリカ)」など10タイトルを揃え,続いて「Mission Impossible 3(ミッション:インポッシブル 3)」などをリリースする予定。

 また,富士フイルムの米国法人Fuji Photo Film U.S.A.は,2006年中頃にBDとHD DVDにそれぞれ対応したメディアをリリースする計画を明らかにした。

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[発表資料(Pioneer Electronics社のプレス・リリース)]
[発表資料(Toshiba America社のプレス・リリース1)]
[発表資料(Toshiba America社のプレス・リリース2)]
[発表資料(SPHE社のプレス・リリース)]
[発表資料(Paramount Pictures社のプレス・リリース)]
[発表資料(Fuji Photo Film U.S.A.社のプレス・リリース)]