米3Comが,2006会計年度第2四半期(2005年9~11月期)の決算を米国時間12月21日に発表した。売上高は1億8400万ドルで,前年同期の1億5100万ドルに比べ22%増えた。前期は1億7800万ドルだった。会計原則(GAAP)ベースの純損失は1100万ドル(希薄化後の1株当たり損失は3セント)。前年同期の純損失4900万ドル(同13セント),前期の純損失4200万ドル(同11セント)から改善している。

 粗利益は7400万ドルで売上高の40%を占め,粗利率の改善が続いているという。前年同期は5300万ドル,前期は7000万ドルだった。営業経費は1億1700万ドルで,これには300万ドルのリストラ関連費用と400万ドルの減価償却費を含む。

 地域別にみると,すべての地域で前年同期を上回る売上高を記録した。北米は6200万ドル(前年同期比44%増),欧州/中東/アフリカは8100万ドル(同11%増),中南米は1900万ドル(同29%増),アジア太平洋地域は2200万ドル(同10%増)となった。

 部門別の売上高は,セキュリティ部門が組み込みファイアウオール製品の好調を受け,前年同期比6倍の2100万ドル。音声部門は1400万ドル(前年同期比56%増),ネットワーキング部門は1億3200万ドル(同12%増),サービス部門は900万ドル(同7%増),コネクティビティ製品部門は900万ドル。

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