米Microsoftは,中小企業向けERPソフトウエア「Microsoft Dynamics SL 6.5」(旧名称は「Microsoft Business Solutions-Solomon」)の一般提供を開始する。Microsoft社が米国時間12月15日に明らかにしたもの。米国とカナダで12月19日より,メキシコなどでは2006年1月末より利用可能とする。
Dynamics SLは,中規模企業向け業務用アプリケーション「Microsoft Dynamics」系列の製品。同系列の他のソフトウエアとしては,「Microsoft Dynamics GP」(旧名称「Great Plains」)と「Microsoft Dynamics CRM」(同「Microsoft CRM」)をリリースしており,2006年に「Microsoft Dynamics AX」(同「Axapta」),「Microsoft Dynamics NAV」(同「Navision」)の提供を予定している。
新版のDynamics SL 6.5では,銀行勘定調整と購買請求処理用のモジュールを新たに用意する。Web対応コラボレーション・ソフトウエア「Microsoft Windows SharePoint Services」によるポータル機能を拡張している。アプリケーション・サーバー内でレポートとプロセスのスケジューリングをユーザーごとに設定可能とし,100種類以上の機能強化も実施した。
価格と主な構成内容は以下の通り。
【Microsoft Dynamics SL 6.5 Standard】
・銀行勘定調整モジュール同梱:350ドル
・購買請求処理モジュール同梱:1050ドル
【Microsoft Dynamics SL 6.5 Professional】
・銀行勘定調整モジュール同梱:500ドル
・購買請求処理モジュール同梱:1500ドル
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