米IBMは,高性能コンピューティング(HPC)向けファイル・システム「General Parallel File System(GPFS)」のソースコードなどをほかのハードウエア・ベンダーに提供すると米国時間12月14日に発表した。GPFSのライセンス供与を受ける初のベンダーは,Linuxクラスタ・ベースのスーパーコンピュータを手がける米Linux Networxだという。
GPFSは,HPCクラスタ向けのファイル・システム。IBM社のUNIX OS「AIX」やLinuxで運用されているノード上のアプリケーションから,高速にファイルへアクセスできる。IBM社がGPFSの技術情報を他ベンダーに提供することで,異なる機種が混在する環境でGPFSの利用が可能になる。
Linux Networx社は,製品にGPFSを搭載して販売するほか,Linuxシステム「LS Series」製品系列のコンポーネントとしてサポートもする。
◎関連記事
■「世界トップ5入りを目指す」、東工大がスパコンの詳細を明らかに
■HPC設計の主要人物,米Crayのチーフ・サイエンティストが米Microsoftへ
■スパコンTOP500ランキング、米IBMが上位独占
■ポスト地球シミュレータを狙い富士通が3ペタFLOPSのスパコン計画
■【速報】「世界最速のスーパーコン」に今回もBlueGene/L、2位もIBM Watson BlueGene
■米IBMのスパコン「BlueGene/L」が135.3テラFLOPSを記録,米エネルギー省の発表
■米Linux Networx,Linuxシステムの2モデルを発表
■米Linux Networx,Linux用ストレージ・アプライアンス「Xilo」を発表
[発表資料へ]