米IBMは,高性能コンピューティング(HPC)向けファイル・システム「General Parallel File System(GPFS)」のソースコードなどをほかのハードウエア・ベンダーに提供すると米国時間12月14日に発表した。GPFSのライセンス供与を受ける初のベンダーは,Linuxクラスタ・ベースのスーパーコンピュータを手がける米Linux Networxだという。

 GPFSは,HPCクラスタ向けのファイル・システム。IBM社のUNIX OS「AIX」やLinuxで運用されているノード上のアプリケーションから,高速にファイルへアクセスできる。IBM社がGPFSの技術情報を他ベンダーに提供することで,異なる機種が混在する環境でGPFSの利用が可能になる。

 Linux Networx社は,製品にGPFSを搭載して販売するほか,Linuxシステム「LS Series」製品系列のコンポーネントとしてサポートもする。

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