米EMC傘下の米VMwareは,WindowsやLinux上で稼動する仮想マシンでソフトウエアの実行,共有,評価ができるソフトウエア「VMware Player」の一般向けリリースを開始した。同社が米国時間12月12に明らかにしたもの。また,米Mozilla FoundationのWebブラウザ「Firefox」をベースにした仮想マシン・ソフトウエア「Browser Appliance」も発表した。

 VMware Playerは,WindowsとLinuxに対応し,32ビットおよび64ビットの仮想マシンを実行するアプリケーション。通常のデスクトップ・アプリケーションのようにインストールされ,別のウインドウで仮想マシンを実行するため,仮想マシンで実行するソフトウエアの共有と評価が容易に行える。同ソフトを使って仮想マシンを構築することはできないが,VMware社の既存製品である「Workstation」,「GSX Server」,ハイエンド向けの「ESX Server」で作成した仮想マシンをテストできる。

 Browser Applianceは,Firefoxを用いた安全なインターネット・ブラウジングを提供する。VMware Playerと組み合わせることにより,スパイウエアやアドウエアからパソコンを保護しつつ,仮想マシン上のFirefoxでインターネットを閲覧できる。仮想マシン隔離機能により,パソコンへの不正プログラムのダウンロードを防止する。

 また,使用後の自動リセット機能を備えているため,ユーザーはパスワード,アカウント番号,閲覧履歴といった個人情報の機密を保持できる。

 VMware PlayerとBrowser Applianceは同社Webサイトから無償で入手可能。

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