オンライン広告プロバイダの米Ingenioは,Pay Per Call形式のオンライン広告配信について,検索サービスの米InfoSpaceと提携を結んだことを米国時間12月7日に発表した。

 Ingenio社のPay Per Call型広告は,オンライン広告のクリック数ではなく,オンライン広告を見たユーザーが広告主に問い合わせした電話をベースに広告料を徴収するシステム。

 InfoSpace社との提携により,「当社の顧客広告主はInfoSpace社が運用するWebサイトのネットワーク全体を対象に,消費者の検索クエリーに応じた広告を展開できる」(Ingenio社)。Ingenio社によるとInfoSpace社は北米大手携帯キャリア各社と提携関係にあるため,広告主はモバイル・ユーザーへの訴求力向上も図れるとしている。

 InfoSpace社は2006年第1四半期よりIngenio社のPay Per Call型広告を導入する予定であると,米メディア(InfoWorld)は報じている。

 ちなみにIngenio社のPay Per Call型広告は,米Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)もデスクトップ検索向けに採用することを発表している(関連記事)。

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