米Gartnerは英国時間12月8日,「2006年は,技術革新と不透明な経済状況とが相まって,さまざまな矛盾を抱えた1年になる」と予測し,2006年に企業のCIOやITディレクタが重視すべき事柄を発表した。

 Gartner社によると,2006年は,2008年を念頭に置いた戦略を実行する必要がある。また,社内の中核的部署で迅速性を向上するほか,2005年の安全地帯から一歩踏み出してビジネス・プロセスや技術を再考することが重要だという。

 同社は具体例として,次の10項目を挙げている。

・社員に“第2のインターネット革命”について教育する
・移行してはならないケースを明確にする
・大がかりな技術革新は2008年の完了を目標にする
・新たな目標に向けて迅速に対応できるように準備する
・“サービスとしてのソフトウエア”を試用する
・買収および合併に対する適応力を身につける
・CFOとともに資本還元を見直す
・ブランドを確立し,社内チームを強固にする
・CEOと積極的に連携する
・2006年の注目すべき技術を使ってみる

 また同社は,2006年の注目技術として以下を挙げ,CIOは少なくとも3つを試用すべきだとアドバイスする。

・「Writely.com」や「Numsum.com」といったWebベースのマイクロ・アプリケーション
・オンライン写真共有・管理サービス「Flickr.com」
・「Revolution」や「Xbox360」などの次世代ゲーム機
・ヘッド・マウント型ディスプレイ
・衛星写真と3D画像の表示ソフト「Google Earth」
・消費者向け技術の試験的導入(例:ポッドキャストによる社内コミュニケーションや,広帯域接続を利用した在宅勤務など)

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