米Microsoftは,世界各地でソフトウエア産業振興を目的とする活動拠点「Microsoft Innovation Center(MIC)」を開設する計画を,インドで現地時間12月6日に発表した。オーストラリア,ブラジル,中国,ドイツ,日本,マレーシアなど60カ国にある既存施設を使い,直ちに活動を始める。2006年には,韓国,インド,南アフリカなどでさらに30カ所のMIC開設を目指す。

 MICの運営は,Microsoft社が現地の政府,教育機関,業界団体,ソフトウエア・ベンダーと協力して進める。「MICの設置された地域で,長期的な経済成長の推進力となることが最終的な目的」(同社)

 具体的には,学生や開発者,アーキテクト,ITプロフェッショナル,研究者に対し,施設とリソースを提供する。ソフトウエアの品質認定や調査,学生の行う研究活動の支援,各種ワークショップなども実施する。

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