米Sun Microsystemsは,同社が支援するJava向けオープンソースの統合開発環境「NetBeans IDE」の配布と共有を目的とした世界ツアー「NetBeans WorldTour」と無料CDの提供に関して米国時間12月6日に発表した。同ツアーでは,カナダから南アフリカまで世界10カ所で開発者向けイベントが開催される。

 NetBeans WorldTourのライブ・イベントでは,同社の専門家がNetBeansや同プラットフォーム上のツールについて最新情報を紹介する。NetBeansの次期バージョンに搭載が予定される新しいGUI作成ツール「Project Matisse」や開発者同士による協調的な作業を支援する「NetBeans Collaboration」モジュールなどのデモも行なわれる。すでに北京,東京,トロントでイベントが行なわれている。

 また,同社はNetBeans WorldTour CDプログラムを通じて,開発者ネットワーク「Sun Developer Network(SDN)」に登録した人に,無料でNetBeansソフトウエアのCDを提供する。送料も同社が負担する。最新のNetBeans技術をすべてのSDN登録ユーザーに届け,世界各地でイベントを開催することにより,同社は最新Java技術の普及促進を狙う。

 NetBeans WorldTour CDには,「NetBeans IDE 4.1」,「Sun Java System Application Server 8.1 Platform Edition」,「NetBeans Mobility Pack 4.1」,「NetBeans Profiler」が収録されており,日本語版も選択できる。同CDは,NetBeans.orgサイトから申し込みが可能。申し込みと同時に,SDNに登録される。

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