中国のAnalysys Internationalは，中国の携帯電話向け付加価値サービス（VAS）市場について調査した結果を，現地時間12月5日に発表した。それによると，同市場は2005年第3四半期も安定した成長をみせ，売上高が前期比25％増の48億7000万元（約6億ドル）に達したという。「中国China Mobile（中国移動通信）のサービス利用者数は3億7800万人に達し，前期と比べ2.69％増加した」（同社）
市場の売上高をカテゴリ別にみると，SMS（ショート・メッセージ・サービス）が首位で，14億元近くにのぼった。2位に転落したWAPサービスは，前期比18.3％減の12億4000万元で，第1四半期レベルまで低下した。
3位のCRBT （Coloring Ring Back Tone：呼び出し音の代わりに聞かせる音楽などを設定可能）と4位のIVR（自動音声応答）の伸びも顕著で，それぞれ前期比75％増，同59％増。また，JAVAサービスが前期比34.7%，BREWサービスが同47.2%増と，いずれも順調に売上高を増やしている。ユーザー数は，JAVAサービスが6283万人，BREWサービスが2106万人に達した。
Analysys International社上級アナリストのSun Lilin氏は，「中国のテレコム市場はテクノロジ志向から需要駆動型へと軸足を移したことで，事業の整理統合とさまざまなテクノロジの融合が進んでいる」と説明する。「また，目新しい体験を求めるユーザーが，インタラクティブなサービスの普及を後押ししているようだ」（同氏）
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