米Intelと仏伊合弁のSTMicroelectronicsが,携帯電話機向けのNOR型フラッシュ・メモリー・サブシステムを共通化すると,米国とスイスでそれぞれ現地時間12月5日に発表した。両社はこの共通仕様をベースに,ハードウエアおよびソフトウエアに互換性のあるメモリー製品を提供していく。

 最初に利用可能とする製品は,90nmプロセスで製造したマルチ・レベル・セル(MLC)タイプの512MビットNOR型フラッシュ・メモリーを基盤とする。同製品は両社が既に提供を開始した。今後,65nm版MLC NOR型フラッシュ・メモリーにも共通仕様を適用し,単一チップの1GビットNOR型製品に対応させる計画だ。

 この仕様に対応したメモリー・サブシステムを使うと,携帯電話機OEMは開発コストを削減すると同時に,メモリー設計を簡素化できるので開発期間の短縮が可能という。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,両社は45nm世代のフラッシュ・メモリーにも同仕様を適用する予定で,2008年ごろから数年にわたって供給できる見込みという。

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