米Current Analysisは米国時間12月2日に,年末商戦の幕開けとなる感謝祭の翌日“ブラック・フライデー”を含む週末のパソコン販売に関して調査した結果を発表した。それによると,今年のブラック・フライデーの週末(2005年11月25~26日)におけるパソコンの小売り販売は,昨年(2004年11月26~27日)と比べて台数が35%増加し,売上高は11%成長した。

 同社は「この(好調な)滑り出しは,パソコン販売の復調を示している」と述べる。ちなみに昨年は,前年と比べ販売台数が7%増にとどまり,売上高は3%減少した。

 今年のブラック・フライデーの週末におけるパソコン販売の内訳(台数ベース)は,ノート・パソコンが52%,デスクトップ・パソコンが48%だった。この時期にノート・パソコンがデスクトップ・パソコンを上回るのは今年が初めてという。

 ノート・パソコンの販売台数は前年と比べ48.6%伸び,売上高は21%増加した。一方デスクトップ・パソコンは販売台数が23%増と健闘したが,価格低下やプロモーションなどのため売上高は4%減少した。しかし同社は,「販売台数が伸びていることから,特に低価格帯モデルへの関心が衰えていないのは明らかだ」(同社)と指摘した。

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