米Googleは,無料電子メール・サービス「Gmail」に新たなセキュリティ機能を追加した。同サービスのヘルプ・センターの説明によると,メールを送受信するたびに,添付ファイルのウイルスの有無を自動チェックするという。

 受信メールの添付ファイルにウイルスが検出された場合,Gmailのシステムがウイルスを除去し,ユーザーは当該メールの内容を読むことが可能。駆除できなければ,当該メールはダウンロード不可となる。

 送信メールの添付ファイルにウイルスが検出された場合,ユーザーが添付ファイルを削除しない限り,送信は実行できない。

 なお,この新機能について,一部ユーザーから困惑や落胆の意見が寄せられていると米メディア(InfoWorld)が報じている。主な苦情は,「新機能をオフにできない」「実行可能ファイルを遮断する従来の機能が残っている」「新機能の提供ベンダーが不明である」の3点。これに対してGoogle社の広報担当者は,「新機能をオプションにする計画や,実行可能ファイルの遮断機能を停止する予定などはない」と回答したという。また,どのベンダーが技術を提供しているかについても明言を避けた。

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