米Symbol Technologiesと米Avayaは,両社の共同製品である企業向けモビリティ・ソリューションを米国時間11月30日に発表した。同ソリューションは,モバイル社員が職場内を移動しながら企業アプリケーションや通信機能にアクセスするのを支援するもの。
共同ソリューションは,両社のソフトウエア,システム,デバイスを組み合わせたもの。小売り,製造,医療など,従業員がモバイル・コンピュータ,スキャナなどを音声通信と組み合わせて使う環境をターゲットとしている。「音声品質の高い多機能な無線対応モバイル・コンピュータを従業員向けに提供することにより,組織による生産性向上の支援を目指す」(両社)
たとえば,小売店の販売員は同ソリューションを使って職場構内を移動しながら,リアルタイムで在庫数の確認,価格のスキャン,企業ディレクトリへのアクセス,返品商品の写真撮影,電話の発着信などができるようになるという。また,オフィスの固定型の電話に搭載される転送,会議,外線といった機能も無線デバイスから利用できるようになる。
具体的には,Symbol社の無線LAN機能を内蔵した企業向け端末「MC50 Enterprise Digital Assistant(EDA)」,無線スイッチ「WS5100 Wireless Switch」,アクセスポート「AP300 Access Port」とAvaya社の「Avaya Communication Manager」プラットフォームをベースとする「IP Softphone」が統合されている。
両社は,共同ソリューションが相互運用性テストを完了して,Avaya IPテレフォニ・ソリューション対応の認定を受けたことも明らかにしている。また,両社はAvaya IP SoftphoneとSymbol社の「Voice Quality Manager(VQM)」を使って同ソリューションの音声品質の最適化を行なったことも明らかにしている。
同ソリューションは,両社または両社のパートナを通じて提供される。
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