米Microsoftは,Webメール「Windows Live Mail」の最新ベータ版を公開した。同社Windows Liveプログラム・マネージャのImran Qureshi氏が米国時間11月30日にブログで明らかにしたもの。「M4(Milestone 4)」と呼ぶ今回のアップデートでは,信頼性を高め,インデックス検索速度の向上を図ったという。

 セキュリティ強化として,各受信メールの差出人の安全レベルを「Known sender(既知の差出人)」「Unknown sender(未知の差出人)」「Unsafe(危険)」に自動分類する。「Known sender」および「Unknown sender」の「Why?」ボタンをクリックして,安全レベルを変更することも可能。

 新たなスペルチェック機能では,ユーザーが入力している最中に,綴りが間違えている可能性のある単語を下線(赤い波線)表示する。該当する単語を右クリックすると,修正候補が表示される。「従来のスペルチェック機能のように,わざわざチェック開始のボタンをクリックして,一語ずつ修正する必要がない」(同社)

 その他の主な強化内容は以下の通り。

・インデックス検索では,件名とアドレスに加え,メッセージ本文も対象とし,高速化を図った

・スクロール機能を追加し,受信メッセージは最大500件,連絡先リストは全件をスクロール表示できる

・「Internet Explorer(IE)」(バージョン6.0以降)のほか,「Firefox」「Netscape」「Opera」にも対応する(ただし最適な動作にはIE 6.0以降を推奨)

 Windows Live MailのM4は同社Webサイトで公開している。すでにベータ登録済みのユーザーは即座にアクセス可能。新規登録ユーザーは「数週間待つ可能性がある」(Qureshi氏)。

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