米Intelは,イスラエルのキリヤットガットにある自社敷地内に300mmウエーハ/45nmプロセス対応の半導体工場「Fab 28」を新設する。Intel社が米国時間12月1日に明らかにしたもの。直ちに建設を開始し,2008年後半にマイクロプロセサの生産を開始する予定。投資額は35億ドルで,イスラエル政府も資金を提供する。

 クリーン・ルームの広さは約20万平方フィート(約1万8580平方m)。完成すると,同社としては7番目の300mmウエーハ対応工場で,2番目の45nm対応工場となる。

 300mmウエーハの面積は200mmウエーハの2倍以上あるため,ウエーハ1枚で作れるLSIの数が大きく増えて製造単価が安くなる。LSIを1個作るのに必要な資源の量も減り,200mmウエーハと比べエネルギーと水の消費は40%少なくて済むという。また製造プロセスを45nmに微細化することで,ダイの面積が90nmプロセスの約半分となる。

 新工場の建設により,新たに2000人以上の雇用が発生すると見込む。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,既にイスラエル政府は工場新設用として5億2500万ドルの資金援助を了承したという。

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