米Hewlett-Packard(HP)とID管理技術の米Trustgenixは,HP社によるTrustgenix社の買収について最終合意に達した。HP社が米国時間11月30日に明らかにしたもの。買収金額などの詳しい取引条件については公表していない。手続きは30日以内に完了すると見込み。

 Trustgenix社は,シングル・サインオンなどのID管理技術を提供する企業。HP社のID管理スイート製品HP OpenView Select FederationのOEMパートナでもある。HPはTrustgenix社のソフトウエアを,HP OpenViewブランドの管理ソフトウエア製品系列に統合する。「買収により,HP OpenViewのID連携機能を短期間で拡張できる。その結果,顧客企業は異なるシステムから安全に情報アクセスする手段をパートナに提供可能となる」(HP社)。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,Trustgenix社はLiberty Alliance Projectのメンバー企業で,シングル・サインオン仕様であるSecurity Assertion Markup Language(SAML)1.1/1.0やWS-Federationなどに準拠した製品を提供しているという。

◎関連記事
米HPが「Openview」ID管理スイートを強化,連携/プライバシ管理などを拡充
Liberty AllianceのSAML 2.0相互運用性テストに4社の製品が合格
「連携したID管理はユーザーと企業の両方にメリット」---Liberty Alliance
Liberty Alliance,連携アイデンティティ管理システム導入のガイドラインを発表
米Sun,シングル・サインオン技術をオープンソース化する「OpenSSO」プロジェクトを発表
ITレポート(キーワード3分間講座)---シングル・サインオン
米Sunと米Microsoft,Liberty ID-FFとWS-Federationを相互接続するシングル・サインオン仕様を発表
OASISがシングル・サインオン仕様「SAML v2.0」をOASIS標準として承認

[発表資料へ]