オープンソースのライセンスGPLの改訂始まるFree Software Foundation(FSF)とソフトウエア関連の法律問題を手がける米国の団体Software Freedom Law Center(SFLC)は,GNU GPL(GNU General Public License)改定のプロセスとガイドラインを米国時間11月30日に発表した。第1回の公開カンファレンスは,2006年1月16〜17日に米マサチューセッツ工科大学(MIT)で開催される。FSFは,同カンファレンスでGPL新版「GPLv3(GPL Version 3)」の草案を発表する予定。 GPLは,FSFの創設者であるRichard M. Stallman氏がGNUフリー・オペレーティング・システムのプロジェクト向けに1989年に作成したもの。Linuxなどが採用しているオープンソースのメジャーなライセンスであり,現在FOSS(フリー/オープン・ソース・ソフトウエア)のおよそ4分の3が同ライセンスで配布されているという。1991年にバージョン2が作成されてから約15年が経過している。 Stallman氏は,「GPL策定は,すべてのユーザーの自由を守ることを指針としている。コミュニティから提示された問題に対し,ソフトウエアのユーザーが享受すべき四つの基本的な自由,すなわちソフトウエアの研究/コピー/書き換え/再配布の自由という観点から対処する」とコメントしている。「GPLv3は,現行の技術と社会的な環境においてこれらの自由を守るためにデザインされるもので,新しい形態の利用法や商用または非商用ユーザーの要件に対応するものになるだろう」(同氏)。 1月の草案公開後にコミュニティからフィードバックを募り,最終版を作成するために,FSFは公開討論,問題点の見極めと検討,対応の公開などを行なう。2番目の草案は,2006年の夏までに公開され,最終的な討議草案は同年秋に作成される予定。同ライセンスの最終版は2007年の3月までには公開される見通し。 FSFでは,フリーソフトウエア・コミュニティ,企業,個人の開発者,NGO,行政機関,ユーザーにGPLv3改定プロセスへの参加を呼びかけている。
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