米EMC傘下の米VMwareは米国時間11月29日に,デスクトップ・パソコン向け仮想化ソフトウエアの新版「VMware Workstation 5.5」の一般向けリリースを発表した。「開発およびテスト環境の柔軟性をいっそう高めた」(同社)としている。

 新版では,これまでの64ビットのホストOSサポートに加え,64ビットLinuxおよびWindowsをゲストOSとしてサポートする。また,64ビットのSolaris x86およびFreeBSDも試験的に対応する。

 複数プロセサ対応仮想マシン・ソフトウエア「VMware Virtual SMP」をサポート(試験的)し,1台の仮想マシンで2基のプロセサを利用できる。

 「VMware Virtual Machine Importer」の強化により,米Symantecの復旧ツール「Symantec Live State Recovery」のイメージを仮想マシンに変換したり,修正を加えずにネイティブ・フォーマットで表示することが可能。

 また,vmrunインタフェースの向上を図っており,繰り返しマニュアルで行う作業を自動化できる。スナップショットを取得,1台の仮想マシンの全スナップショットをリスト表示,選択したスナップショットに戻るといった機能を提供する。

 VMware Workstation 5.5は,VMware社のWebサイトから189ドルでダウンロード可能。199ドルのパッケージ製品も販売する。また,全機能を搭載した30日間無料のトライアル・バージョンも用意する。

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